七五三のお参りに行くと、千歳飴が配られると思いますが、この七五三の千歳飴の意味や由来をご存知ですか?
また、千歳飴ってすごく固いと思いますが、上手な食べ方や、縁起物だけど残ってしまった場合の活用法など、ご紹介したいと思います!
七五三に千歳飴を配る意味や由来は?
千歳飴は、親が子供の長寿の願いを込めた、いわば縁起物です。
千歳飴が細くて長いのは、「細く長く生きますように。」という願いが込められ、縁起が良いとされている紅と白で色付けがされています。
実はこの長さは、直径約15ミリ以内、長さ1メートル以内と形状が決まっているそうですよ。
ただ、最近では子供が食べやすいように、と短くなっている千歳飴もありますね。
七五三自体、子供が無事に成長できた喜びをお祝いする行事ですし、昔は子供の生存率が現代ほど高くなかったので、このように子供の長寿の願いを込めるというのは色んな場面であったようですね。
また、千歳飴を入れる袋にも縁起をかつぎ、松竹梅や鶴亀などおめでたいものがプリントされています。
千歳飴の発祥は、江戸時代元禄・宝生の頃、東京浅草の飴売り七兵衛が売り出したのが始まりとされています。
売り出す際も「千年」という名前が付けられていたそうで、いかにも長寿の願いを込めた縁起物という感じがしますよね。
その「千年」という名前から、千歳飴に繋がっていったようです。
七五三千歳飴の上手な食べ方、折っても良い?余った場合の活用法は?
最近では子供のお着物がレンタル衣装が多いことから、従来の長い千歳飴でなく、短いものやソフトキャンディになっていたり、食べやすく加工されているものもあったりします。
ですが、普通の七五三の千歳飴は、固くて長いのでなかなか上手に食べられませんよね~。
子供の顎では噛み砕くのも難しいですので、上手な食べ方といったら「ゆっくり舐める」というシンプルな方法しかありません。
さて、七五三で配られる千歳飴ですが、神社によってはきちんとお祓いを受けたものもあり、縁起物でもあることから「折ったりしてはいけないんじゃないか?」と気になりますよね。
確かに、千歳飴の正式な食べ方で言えば、切ったり折ったりすることはあまりよろしくはないとされています。
しかし、千歳飴は長いので、子供がそのままで食べようとすると喉を突いたりしてしまうんじゃないか、という危険性もあります。
縁起物だからと言って、長い状態の千歳飴を無理に食べようとするよりも、その意味をきちんと理解した上でありがたく召し上がるという方が、かえって子供にとっても危なくなく理想的な食べ方ではないかなと思います。
また、千歳飴が長すぎたり甘いものが苦手で食べきれずに余ってしまう場合には、お料理に活用すると良いかと思います。
千歳飴の原料は、製造会社によっても多少違いますが主な材料としては、
- グラニュー糖
- 水飴
- でんぷん
- 麦芽
などです。
要は、ほとんどが砂糖からできているものなので、もし千歳飴が食べきれず余ってしまった場合は、
- 煮物の砂糖代わりに
- カレーなどに入れてコクを出す
- プリンなどお菓子作りの材料にする
など、お料理やお菓子を作る際に活用すれば、上手に食べ切れそうですね。
七五三のお祝いにと頂いた千歳飴、せっかくなので残さず食べたいですよね。
一番良いのは主役である子供に食べてもらうことですが、全部食べるとカロリーや虫歯のことも気になりますし、3歳など小さい子供だとまだ上手に食べられないこともあるかと思います。
縁起物を折ったりする事に躊躇する気持ちもわかりますが、一番大事なのは、「頂いたものをありがたく頂戴する。」ということかと思いますので、折ったり砕いたりしても子供の自身が食べやすくなれば、それでも構わないのではないかと個人的には感じます。
また、千歳飴そのままの状態では食べにくい場合は、お料理などに活用すれば、ちゃんと身体にも取り込まれることになるので、残さず上手に頂く形になるのではないかと思います。
七五三の縁起物ですが、あまり形式だけにとらわれすぎずに、お子様に千歳飴の意味などを伝えながら、ぜひ一緒に召し上がってみてくださいね!