--Sponsored Link--

はしかが急速に流行しているのが大きな問題になっています。

近年の日本では、平成13年、平成19年、平成20年と度々はしかが流行した時期がありますが、なぜこのような事態に陥るのか?

はしかが流行する理由、そしてはしかの予防接種をしたほうが良い人・年代についても調べてみました。

はしか(麻疹)なぜ流行する?はしかの感染力について

感染症、病気、パンデミック

はしか(麻疹)は、免疫がないとほぼ100%の人が感染すると言われるほど、感染力の強い感染症です。

その感染経路は主に3つあり、

  • 接触感染
  • 飛まつ感染
  • 空気感染

となりますが、はしかが急速に広がる理由として、空気感染が関係しています。

飛まつ感染と空気感染、どちらも何となく似ていますが、感染の仕方は大きく違います。

飛まつ感染の場合

飛まつ感染は、ウイルスの含まれた水分の粒子が、くしゃみや咳などで飛んだ際に感染しますが、その粒子自体は約2メートルの範囲内で床に落ちてしまうため、感染者と距離が離れていれば直接感染することはありません。

空気感染の場合

空気感染の場合は、ウイルスの含まれた粒子が空気中に漂うため、同じ空間(部屋や電車など)にいるだけでも感染する恐れがあるのです。

 

また、他にもはしかが流行する原因として、はしかの潜伏期間も考えられます。

はしかの潜伏期間は7~14日程度と考えられており、この潜伏期間の間にはしかに感染した人が移動などすると、感染地域が広まっていってしまいます。

そして、はしかは、

カタル期→発疹期→回復期

と症状が進んでいきますが、実はこのカタル期が一番感染力が強いと言われています。

しかし、カタル期の症状は、発熱・鼻水・せきなど風邪に似た症状で、発疹もまだ出ないことから「風邪かな?」と思い込み、自分がはしかに感染した自覚がないまま、感染を広げてしまう可能性があることもまた、はしかが急速に広まる原因の一つとされています。

はしか(麻疹)の予防接種したほうが良い?はしかにかかりやすい人・年代とは?

それでは、一体どうしたらはしかに感染しない・感染を広めずに済むのでしょうか?

現在、一番有効な手段としては、予防接種しかないとされています。

ですが、自分がはしかの予防接種をしたほうが良いのかどうか、客観的に分かりにくい部分もありますよね。

はしかの予防接種が始まった期間、予防接種の回数が増えた期間などを調べて、表にまとめてみました!

平成18年以降に生まれた方 予防接種が2回の期間にあたるため、
はしかの免疫がついている
平成2年4月2日以前~昭和53年生まれの方 予防接種が1回の空白期間
昭和53年より以前に生まれた方 免疫があるため、はしかにかかりにくい

平成18年以降に生まれた方

まず、平成18年4月よりはしかの予防接種回数が2回に増えました。

これはどういうことを表すのかと言いますと、それまでは1回だったはしかの予防接種を2回に増やすことにより、免疫をより付けやすくする効果があります。

そのため、平成18年以降に生まれた方については、予防接種を2回受けたことがある人がほとんどだと思いますので、その場合にははしかに感染するリスクは低いと言えます。

気になる方は、ご自身の予防接種履歴などを確認してみると良さそうですね。

平成2年4月2日以前~昭和53年生まれの方

はしかにかかりやすく、また予防接種の空白の世代があるとされているのが、この期間に生まれた方です。

(私もちょうど入っています‥汗)

この期間では、はしかの予防接種が1回の接種でしたが、一度の予防接種では免疫が付かない人が5%未満いることが分かっています。

このことを受けて、平成18年4月より予防接種の定期接種回数を2回に増やしたり、2008~2012年度の5年間においては、中学1年生と高校3年生の年齢を対象に追加接種を行う制度を設けましたが、これに該当しなかったのが平成2年4月2日より前に生まれた方です。

この年代の方は、はしかの予防接種が1回のみの可能性が高いので、そのような場合には予防接種を受けたほうが良さそうです。

昭和53年より以前に生まれた方

一方、はしかの予防接種がなかった昭和53年以前に生まれた年代の方は、定期接種の予防接種を受ける機会がなかったため、自然とはしかにかかったことがある方が多い=免疫がある人が多いと言えます。

つまり、抗体がある可能性があるので、はしかにかかるリスクは低くなります。

 

年代に関わらず、今まではしかにかかったことがなく、予防接種もしたことがない人は、間違いなくはしかの予防接種を受けたほうが良いですね。

 

この度のはしかの流行を受けて、厚生労働省などからはなるべく26歳以上の人ははしかの予防接種を受けて欲しいと注意喚起をしています。

感染力も強く、最悪な場合1000人に1人の割合で死に至るケースもあると言います。

通勤・通学や会社、学校などの集団生活、ほとんどの人が普段の生活の中で不特定多数の人と関わることがあるかと思います。

自分の身だけでなく、家族や大切な人に感染させないためにも、ぜひはしかについて知り、そして必要であればぜひ予防接種を受けて欲しいと願います。