関西国際空港やコンサート会場で「はしか」の患者がいたことをきっかけに、徐々にはしかが流行しています。
はしかは非常に感染力が強く、有効なワクチンもないため、今のところ一番の手段は予防接種しかないとされています。
幼児は1歳を過ぎると定期接種の予防接種を受けることができますが、大人でもはしか(麻疹)の予防接種を受けることはできるのでしょうか?
また、大人が受けるはしかの予防接種の場合の料金や、病院の何科に行けばよいかについても調べてみました。
はしか(麻疹)の予防接種とは?
はしかは非常に感染力の強いウイルス性の病気で、麻しん(麻疹)とも呼ばれます。
症状は、最初は発熱や鼻水、せきなど風邪に似た症状ですが、その後高熱が出て顔や身体に赤い発疹が出てきます。
免疫力も低下するため、肺炎や中耳炎などの合併症を引き起こしやすいのも特徴で、非常におそろしい病気の一つです。
感染力が強く、有効なワクチンもないはしかですが、予防接種を受けることが唯一はしかを防ぐ手段とされています。
また、もし以前にはしかにかかっていれば抗体ができているため、その場合もはしかにかかる可能性は低いです。
ですが、最近でははしかの予防接種が1回だった期間の年代(20~30歳代)や、はしかの予防接種をしたことがない人、などを中心に大人がはしかにかかりやすい状況になっています。
一度はしかの予防接種を受けたことがあっても、その後麻疹ウイルスにさらされないことから、免疫が低下している可能性があるためです。
こうした状況を踏まえ、平成18年4月以降は、はしかの免疫を確実に付けるため、1歳と小学校入学前の2回の接種になりました。
我が家の長男と次男も1歳になった時に、予防接種を受け、小学校入学前にもう一度予防接種の通知が来ることになっています。
はしか(麻疹)の予防接種・大人料金はいくら?
まず、はしかの予防接種は主に2種類あり、
- 麻しん単独ワクチン
- 麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)
このどちらかを打てば、はしかの予防接種になります。
ただ、麻しん単独ワクチンは入手が難しくなっており、大人でもはしかの予防接種を受けたいという場合には、麻しん風しん混合ワクチンを打つことになるかと思います。
それぞれのワクチンの値段ですが、予防接種の代金は病院がそれぞれ定めているため、多少の上下がありますが、大体このような金額になるようです。
麻しん単独ワクチン | 5,000~8000円 |
麻しん風しん混合ワクチン (MRワクチン) |
8,000~11,000円 |
厳密に言うと、予防接種は子どもと大人で料金が分かれている訳ではないので、大人料金ということではないのですが、幼児の場合は定期接種にて自費なし、つまり0円で予防接種を打つことができるので、一応大人料金として便宜上使い分けています。
自治体や会社によっては自費で予防接種を受けた場合、補助を出しているところもあるので、お住まいの自治体に問い合わせたり、会社の福利厚生などを確認してみると良さそうですね。
はしか(麻疹)の予防接種はどこで打てる?病院は何科に行く?
さて、はしかの予防接種を打とうと思ったけれど、どこで打てばよいの?と疑問に思われますよね。
予防接種をしようと思って、近所の病院に行ってもおそらくすんなり打てないと思いますので、予め調べてから行くのが無難かと思います。
- 市役所や区役所で予防接種の打てる病院一覧があるか調べる
- 近所の内科にて打てるか問い合わせる
- 小児科に問い合わせる
なぜ予防接種がすんなり打てないかと言うと、在庫がない・予約を入れてないと打てない、場合が多いからです。
一応、内科でも麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の予防接種を受け付けてはいるようですが、小児科で打ってもらうことも一つの手です。
大人でも小児科で予防接種を打ってもらうことは可能ですので、「はしかの予防接種を受け付けている内科が近所にない!」という場合には、一度小児科の方にも問い合わせてみてくださいね。
幼児は定期接種で予防接種が打てますが、今まではしかの予防接種を打っていない・はしかにかかったことがない、という方は心配になりますよね。
大人が打つ場合の予防接種の費用は自費になってしまいますが、はしかにかかってしまってから後悔するのでは遅いですので、気になる方は一度病院などで相談されてみて下さいね!