妊娠中は色々なことに注意する必要がありますが、よく話題に出るのが
妊婦は温泉に入っても良いのかどうか?
ということです。
実は先に結論を言うと、妊娠中に温泉に入浴しても問題はないのですが、なぜ妊婦に温泉がダメと言われるのか、その理由や実際に温泉に入る時の注意点や効果について調べてみました!
妊婦は温泉に入ってはいけないと言われる訳とは?禁止だった理由について
なぜ妊婦は温泉に入ってはいけない、という説が広まったのでしょうか?
その理由は大きく2つあるとされています。
理由その1:法令によるもの
温泉法によると、温泉を提供する側は注意事項を掲げる必要があるとされています。
その注意事項の一つに「禁忌症」というのがあり、妊娠は禁忌症だとされていました。
禁忌症というのは、心臓疾患や高度の貧血など「温泉浴を避けた方が良い症状」のことを指します。
しかし、2014年7月に温泉法が改正され、温泉入浴を避けるべき人の中から妊娠が削除されました。
妊婦が温泉に入ることが危険とされていたことに対し、何ら科学的根拠や医学的にも妊婦や胎児に影響を及ぼすことがないことが分かったからです。
理由その2:施設側のリスク回避のため
妊婦が温泉を避けるべきと言われるもう一つの理由は、施設側の「リスクを避けたい」という点があります。
もちろん禁忌症から外れたように、妊娠は病気ではありませんが、特に妊娠初期や後期においては最善の注意を払う必要があります。
温泉に入ったことで万が一のことがあっては、胎児の命はもちろん、母体にも関わる問題ですから、温泉施設側もそれなりの対応に追われます。
なるべくそう言ったリスクを避けたい、ということで温泉施設によっては「妊婦の温泉利用禁止」を掲げている可能性があります。
妊娠中に温泉に入る場合の注意点、温泉の効果など
妊娠中でも温泉に入ることは問題ないことは分かりましたが、もちろん入浴に注意をする必要はあります。
それではどんな点に注意すれば良いのか、ポイントをまとめてみました!
1.刺激に少ない泉質を選ぶ
温泉はその泉質に効果がありますが、中には刺激の強いものもあります。
妊娠中は肌が敏感になっていますし、普段は大丈夫でも肌荒れなどトラブルを起こす可能性もありますので、なるべく刺激の少ない単純泉などを選ぶようにしましょう。
2.足元には十分注意をする
これは妊婦でなくともですが、温泉の成分によって足元がヌルヌルしていたり、ゴツゴツとした岩場がある場合がありますので、足元に十分注意をして入浴するようにしてください。
転倒して何かあっては大変ですので、手すりをしっかりと使う・無理に外に出ようとしたり、岩場の近くで入浴しようとしない、など自ご自身でも注意するようにしてくださいね。
3.入浴時間は10分以内にとどめる
長湯をすると、のぼせや脳貧血などを起こす可能性がありますので、温泉につかるのは10分以内くらいにとどめましょう。
また、熱すぎる温泉や水風呂に入るなど、急激に体温が上がったり下がったりすると、血圧上昇を招いたりしますので、温泉の温度にも注意してくださいね。
4.入浴前後は十分に水分補給する
入浴後はもちろん、入浴中にも発汗して水分が失われますので、温泉に入る前に水分補給をしておくことが大切です。
5.温泉に入る時期に注意する
温泉法により妊娠が削除されたとは言え、やはりリスクの高い「妊娠初期や臨月」はなるべく避けたほうが良さそうです。
妊娠初期はつわりなど、体調にも注意したい時期ですし、臨月に近い後期などは、もしそこで陣痛が来てしまったりしたらそれこそ大変なことになってしまいます!
もし妊娠中に温泉を楽しむのであれば、体調も安定する妊娠中期あたりがオススメです。
さて、妊娠中の温泉について注意点などまとめてきましたが、妊婦にとって温泉は良い効果をもたらしてくれる場合もあります!
- 自立神経を刺激し、リラックス効果を得られることでマタニティブルーの解消に役立つ
- 全身を温めることで冷え性の改善が期待できる
最近では妊娠中の旅行を「マタ旅」と呼んだりして、マタニティプランなど妊婦向けの旅行を用意しているところもあります。
また、宿によっては家族風呂なんかがある所もありますので、家族でのんびりと温泉につかるなどして、家族の絆を深めても良いかもしれません。
出産した後はのんびり温泉‥なんて言っていられませんからね(笑)
妊婦だからと色々制限されたり、マイナートラブルなどでストレスが溜まりがちにもなりますので、マタニティプランなどを上手に活用してぜひ温泉で癒やされてみてはいかがでしょうか?