端午の節句と言えば、菖蒲湯に入る楽しみ方もありますよね!
なぜ、端午の節句に菖蒲湯に入るのか、その由来や効能などをご存知ですか?
菖蒲湯の作り方・入り方、また赤ちゃんも入って大丈夫か?端午の節句の菖蒲湯について詳しく解説いたします!
端午の節句の楽しみ方!菖蒲湯の由来や効能は?
端午の節句に菖蒲湯に入るのは、菖蒲(しょうぶ)に様々な願いが込められているからです。
菖蒲と言えば、刀のようにまっすぐに伸びた葉と写真のような紫色の花、そして根や葉からは清々しい香りがします。
そんな菖蒲をお湯に入れた菖蒲湯に入ることで、
- 「尚武」や「勝負」にかけて、男の子の成長をお祝いするため
- 薬湯として浸かることで病気にならないようにするため
という意味が込められています。
実際に昔から薬草として重宝されていたように、菖蒲には様々な効能があります。
菖蒲にはアサロンやオイゲノールという精油成分が含まれており、これが腰痛や神経痛を和らげる効果があると言われています。
この精油成分は特に根の方に多く含まれていて、血行促進や保湿効果も期待できるので、お店で買う場合には参考にしてみてくださいね。
また、菖蒲の清々しい香りにはアロマテラピー効果もあるので、菖蒲湯に入ることで心身をリラックスさせることができますよ。
端午の節句に菖蒲湯を楽しもう!お風呂の入り方は?
菖蒲湯の作り方は、「菖蒲を入れるだけ」です(笑)
お湯を沸かす前に菖蒲を入れても良いですし、お湯を張った後に浮かべても良いです。
また、菖蒲も長い葉のまま入れる場合もあれば、短く刻んで入れる地方もあるそうです。
一番香りが増す菖蒲湯の作り方は、刻んだ菖蒲を空の浴槽に入れてお湯を張る方法です。
子供も一緒に入るものですので、嫌がらない程度にお好みの香りの強さで菖蒲湯を作ってみてくださいね。
また、菖蒲を浮かべる以外にも、
- お湯で柔らかくなった葉を頭に巻く(お利口になりますように)
- お湯で柔らかくなった葉をお腹に巻く(お腹を壊しませんように)
- 枕の下によもぎと一緒に敷いて寝る(病気にならない)
- 玄関に飾る(魔除け)
など、菖蒲湯にする以外にも菖蒲を使って端午の節句を楽しむ方法が色々ありますよ。
端午の節句の菖蒲湯!赤ちゃんは入れる?皮膚に影響はない?
さて、そんな菖蒲湯ですが、気になるのは赤ちゃんは入っても大丈夫?かどうかですよね。
大丈夫ですよ!赤ちゃんを菖蒲湯に入れても、問題はありません。
ただ、いくつか注意したいポイントがあります。
- 長湯は避ける
- 月齢が低いうちは慎重に
- 葉で傷つけないように気をつける
菖蒲の効能でも書いたように菖蒲には血行促進効果があります。
赤ちゃんや子供は大人よりも身体が温まりやすいため、あまり長湯をしてしまうと汗をかきやすくなってしまい、肌トラブルにつながりかねません。
長湯は避けて、お風呂から出る時には上がり湯(※菖蒲を入れてないお湯)を身体にかけて上がりましょう。
また、生後2~3ヶ月など月齢が低いうちは、赤ちゃんの薄い皮膚では外部からの刺激にも弱いため、菖蒲の成分が負担になる可能性も考えられます。
菖蒲はお風呂に入る直前に浮かべる程度にするか、お湯に付けずに頭に巻いたりして楽しむなど他の方法でも良いかもしれませんね。
そして、おむつかぶれなどの肌トラブルがある場合には、菖蒲湯には入れない方が良いでしょう。
最後に気をつけたいのは、菖蒲の取扱いです。
触ったことがある方はわかると思いますが、菖蒲の葉は結構しっかりしています。
小さいころ、葉っぱなどで指などを切ったことはありませんでしたか?
特に子供の皮膚は薄いので、菖蒲などの薄い葉っぱで肌に傷が付くことが考えられます。
赤ちゃんを菖蒲湯に入れて遊ぶ場合には、葉で手などを切らないように気をつけてくださいね。
私は菖蒲湯をしたことがなかったので、自分が男の子を産んでから初めての経験でした!
長男もイベントが分かるようになってから、「これはなんていう葉っぱ?」「なんでこれをお風呂に入れるの?」など、色々聞いてくるようになりました。
端午の節句や菖蒲湯の意味、由来などを子供に話しながら、日本の伝統行事を一緒に楽しめると良いですね!