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現在4歳の長男は、2歳の時に急性内斜視と診断され眼鏡を掛けて生活をしています。

2年前には全身麻酔の上、内斜視の手術もしました。

斜視の治療においては、手術の話はつきものだと思います。

そこで、我が家の長男の経験も含め、斜視の手術・費用や全身麻酔のことについてお話しします。

子供の斜視・目の手術ってどんな手術をするの?

手術、病院

斜視の治療は、手術手術によらない方法と2つに分けることができます。

やはり親としては『手術』ときくと怖い気持ちも出てきますし、しないで済むのならそれに越したことはないですよね。

長男の場合は、色々と検査をした結果

  • 斜視の角度がきつい(内側に寄りすぎている)こと。
  • 眼鏡をかけても斜視が治らないこと。
  • 両眼視が機能していないこと。

などを踏まえて、手術をしたほうが良いとのことでした。

斜視の手術は2つの方法があります。

後転法 眼球についている目の筋肉を後ろにずらす
前転法 目の筋肉を縫いちぢめて、位置を眼球の前方にずらす

「目の筋肉を付け替えるなんて、ものすごい手術なんじゃないか!?」と思いますが、手術自体は両眼で10分くらいで終わり、入院も2泊3日で退院できるというものでした。

長男の場合は後転法を行うことになり、県内唯一の小児専門病院であるあいち小児保健医療センターにて小児眼科の先生に手術をしてもらうことになりました。

 

さて、入院2日目の午前中に手術開始。

麻酔導入のための薬などを飲んで、時間通りに手術室へ入って行きました。

前述のとおり、手術自体は短時間で終わるため1時間ほどで病室へ戻ってきましたが、やはり目の手術だけあってその姿は痛々しかったです。

目はガーゼで覆われ、絶対に手で触れないように腕に固定する板が付けられ、手術後のため腕に点滴がついていました。

そして、まだ麻酔が抜けきっていない朦朧とした状態の長男は不機嫌MAXモード!

抱っこしてあげたいのに、板や点滴のためちゃんと抱けない+長男も暴れる‥頑張って30分ほどあやしていると、疲れたのかそこから3時間ほどお昼寝に入りました。

夜も全身麻酔の影響なのか、夜泣きもせず朝までノンストップで寝ていました。

朝ごはんも食べられて、無事に入院3日目の午前中に退院。

子供の斜視手術・気になる全身麻酔について

注射

斜視の手術自体は短時間で終わり、点眼麻酔で痛みもなくできます。

ただ、小さい子供は意識がある状態だと、不安感などからおとなしく手術を受けることが困難なため、子供の斜視手術は多くの場合全身麻酔となっています。

親としては全身麻酔のことが一番気になるところですよね。

もちろん、術前にきちんと説明はしてくれますが、私も夫も全てが終わるまでは不安でいっぱいでした。

まず、麻酔のみが原因の死亡率は10万件に1例あると言われています(日本麻酔科学会調査)。

副作用としては、

  • 急速に体温が上がる悪性高熱症と呼ばれる重い合併症を起こすもの
  • 血圧の低下
  • 不整脈

などが挙げられます。

私達は「あの時手術していれば良かった」という思いをしたくなかったので手術をすることにしましたが、全身麻酔についてはきちんとリスクを理解した上で受けるのが基本です。

子供の斜視手術・費用、料金はいくらかかる?

お金、費用、料金

手術費用は、明細を見ると全部で約40万円‥。

ですが、乳幼児医療費助成制度のおかげで実際に払ったのは、入院中の食事代1000円程度と、保険請求のために必要な診断書料5000円でした。

私が住んでいる地域では、普段の診察料などもそうですが乳幼児医療証を提示すれば支払いがありません。

これは、地域によって異なるようで、医療費の一部を助成するところもあれば、医療費を一旦支払って後から請求するというところもあるようです。

大事なのは、「健康保険が適用になっている部分」に対して全額または一部が助成になっているということです。

例えば、個人的な理由で大部屋から個室に変えたいなどのベッド代の差額は実費になります。

あと、我が家では夫の会社にて医療保険に入っていたのですが、そちらからは入院給付金がもらえたので、もし子供名義の生命保険やお父さんの保険が家族までカバーしているようなものであれば、給付の対象になるかもしれないので一度確認してみると良さそうです。

3日で退院はできましたが、やはり5日ほどは本調子でないのか元気が無い様子でした。

目は内側の白目が赤くなっており、これは1ヶ月ほどでなくなりました。

白目の部分を切開しているので、砂遊びや水遊びなどバイキンには注意をして下さいと言われた以外は、ほとんど前と変わらない生活で良いとのことでした。

長男本人はと言うと、やはり黒目の位置が変わって見え方が変化したのか、術後しばらくは周りの風景をキョロキョロ見渡すことが多いなと感じました。

まだ2歳だったので本人がそう話したわけではなく、こちらの主観的なものですが。

 

斜視の手術から2年以上経った現在では、2ヶ月に1度の通院をしながら眼鏡生活を送っています。

眼鏡を外すと時々黒目が内側に寄ってしまいますが、最近の診察では視力は徐々に上がってきているとのことでした。

立体視も少しずつできるようになってきているようです。

白目の傷跡も全く見えなくなり、手術をしたことは分からないほどになりました。

我が家では通院をしながら先生の指導を仰ぎ手術に踏み切りましたが、今の段階では手術をしてよかったなと思っています。

斜視の疑いがあるお子さんをお持ちの方、これから斜視の手術をされる方など、斜視のことをお調べの方へこの記事が少しでもお役に立てば幸いです。

 

※本サイトの内容に関しては、個人の症例でありこの限りではありません。

気になる点のある方は、医療機関や医師にご相談の上、専門的な診断を受けるようにして下さい。